市販のPC間の丸ごと移行ソフトがいくつか販売されていますが、評価を見るといずれも芳しくないようです。 特に中で何をしているかブラックボックスなのでトラブルがあった場合の対応が難しいようです。
そこで今回はPC間の移行ソフトを使わず、新しい PCに古いWINDOWS 10 PCのアプリ、設定、データを丸ごと移行してみました。
使用したのはクローンディスク作成ソフトのみです。
マイクロソフトの公式見解ではアプリの移動は不可能とされており個別に再インストールが必要となっていますが、今回の方法で今のところ問題が発生しておりませんので忘備録を兼ねて記録しておきます。
移したのは Windows 10 Pro 版 でハードウエアは 古いPCは 自作PCで Core i5 , 新PCは DELL Inspiron で Core i5 です。 世代は異なります。
1.SSD 240GB に 古いPCの SSDのクローンを作成しました。
クローンの作成は アーク情報システムのHD革命CopyDrive を使用しまし
た。
元のSSDは失敗した場合に備えてそのまま取ってあります。
2.新PCに作成したSSDを接続し、Windows 10 を起動します。
エラーが出る場合もありますが無視してとにかく起動します。
3. Windowsがライセンス認証されていることを確認します。
認証されていない場合は利用可能なプロダクトキーに更新し認証させます。
4. PowerShell を管理者権限で起動し、 念のため コマンドラインで chkdsk c: /f を実行します。
5. Device Manager でドライバーの状況を見ると !がいくつか表示されていますので、Windows Updateの 「オプションの更新プログラム」 >ドライバー更新プログラム に進みます。
6.リストされたドライバー すべてにチェックを入れ「ダウンロードしてインストール」をクリックします。
これでドライバの!マークが消えてドライバーが正常に動作します。
7.USBに作成しておいた最新の Windows 10 のISOファイルを挿入し上書きで インストールします。 この時、データ、アプリ、設定を引き継ぐにすべてチェックを入れます。
8. 念のためWindows Updateの 「更新プログラムのチェック」に戻り、Windows10を最新にします。 「最新の状態です」 と表示されるまで繰り返します。
9.PowerShell を管理者権限で起動し、 コマンドラインで sfc /scannow を実行します。
機微な修正なら自動的に修復されます。
10.各アプリが問題ないか起動してみます。
Officeは認証を求められますので利用可能なプロダクトキーを入れ認証します。 Office 365なら マイクロソフトアカウントの認証で使用可能になるはずです。
フリーソフトはすべて問題なく動作しました。
Windows Store アプリは問題なく動作するはずです。
11. 念のためイベントビューア―で異常が発生していないか確認します。
以上、今のところ特に問題が発生しておらず、インストールしてあるアプリが多い場合は大幅な時間の節約になりますので紹介しました。
ライセンスの規約で複数のPCにインストールできない市販ソフトなどは古いPCから定められた方法でライセンスを移行するか新たにライセンスを購入して規約に違反しないようにします。
あくまでもMicrosoftから推奨されている方法ではありませんので元のSSD(HDD)は残しておきいつでも戻せる状態にしておくことをお勧めします。